バッキングギターの大迫力

「黒服の人」というフジファブリックのシングルカップリング曲がある。とにかく曲がカッコ良すぎて何回も聴いてしまう。今回は、この曲の楽器部分に主にフォーカスして、記事を書いていきたい。カップリングってのも変態でいい(?)。音作りと絶望感に溢れたコード、そして楽器隊はもちろん志村正彦の左耳から聴こえてくるバッキングギターが立ち尽くしてしまうほどの迫力で、気持ちが入りすぎてて泣きそうになってくる。なんでこんな音が出せるのか。鉄の弦感が凄くて、鉄の弦で殴られてる感じがする(?)。初めて聴いた時、Aメロが終わって引き締まるギターストロークが来たときドキッッとした。そこから一気に鳥肌が立つような演奏で、呆然としてしまったのだった。途中の左耳から聴こえるちょびっとディレイがかかったギターソロもヒリヒリしすぎてて冷たくてもう音を食べた…いやこの曲の場合は音を食べたいというより呆然と立ち尽くしながら眺めて鑑賞してたい。右耳から聴こえるリードギターも、ドラムのシンバルもヒヤヒヤしていて心がぐわぁってなるし(語彙力)、間奏のキーボードも「えっここでこれ入れてくるのか?」となりわけがわからなくなる。狂気じみてる。涼しい顔した狂人バンド(褒めてる)。志村正彦がイントロ、アウトロで弾くアルペジオは何かを語っているようだし、同じアルペジオを弾いていてもイントロは「これから何かを話す」みたいな感じで、アウトロはちょっと優しさを感じるのだ。夏の外出時にBGMで聴く曲ではない。夜中に立ち尽くして聴く曲だ(?)。それくらい精神がもっていかれてしまう凄い曲なのだ。

黒服の人

黒服の人