世界一の憧れの推しギタリストがやらかしていた

世界一の推しがやらかしていた。この人の名前をたぶんおそらく、いや絶対人生で1番叫んできたと思う。し、自分のロックギター愛の源の中の源の人。いつか、いつかは目の前でサインを貰って握手をしてメッセージを伝えるんだ!とこの世の誰よりも願っていた人であった。願っていた、と過去形にしてしまったが願っている。という現在進行形の文章を書きたい。その気持ちを過去形のものにしてしまったら、自分の大切な何かが本当になくなってしまう気がする。知ってしまってから、自分の心の核となるものがなんか抜けたような気がする。愛の行き先が不明というか。重すぎるけど。自覚しているが愛が重すぎる。でもそれだけ私の思春期〜今までを形成したといっても過言ではない人物であり、私のアイデンティティのひとつなのである。誰かは言わない。

 

それから新たな好きなものができたりして日々楽しく過ごすが、やっぱりふとした瞬間に、ああもうあの頃には戻れないんだな、とがっくりくる。世間的にはああ、またやらかしたか芸能人が、という感覚なのだろうけど、私にとっては一つの心の終わりである。芸能人っちゃまあ芸能人だけど、バンドマンである。バンドマンは芸能人扱いを最近されるがバンドマンはバンドマンである。数年前まではバンドと芸能人というのの線引きがしっかりあったのに、今ではほぼ一緒である。バンドマンはバンドマンだけの世界でスタジオにこもってファンと1:1の関係性であるべきだ、あってほしい。ずっとそれが続いていたら、こんなことにはならなかったのでは?とおもうけど現実は現実なのである。受け入れなければいけない。いつまでもガックリしてはいられないので、まあ地球滅亡したわけではないんだし、希望はゼロではないし、バンドも解散したわけではない。ゼロではないと信じて、明日もぼちぼち過ごしていきたいと思って、日々を過ごしている。今はやらかしてしまったあの人だけれども、今までもらった数年分の愛情と思い出とアイデンティティは、ずっと私の中で輝いているんだと思う。

SNS依存を脱してみた

Twitterをやめた。これをやるには本当に数年かかった気がする。毎日タイムラインを見て推しに対しての愛を呟き、笑って終わる毎日に、私は楽しさと同時にどこか「本当にこのままでいいんだろうか」と思っていた。完全にインターネット疲れ。自分の承認欲求にも疲れた、というのもある。

やめてみて、感想。

「脳内が静か」。これ。日々タイムラインに大量に流れてくる情報がない。ないからもちろんそれについて考えない。外の情報がないから、自分の気持ち?に寄り添えている気がする(かっこよく言うな)。

あとは、自分の「これやってみようかな」という頭の片隅にあったものを思ったより早く実行できたことがよかった。

スマホがなかった時代に戻ったみたいである。愛するバンドたちの情報はバンドのオフィシャルサイトで見るようにした。昔みたいに。これ、何気に今やると新鮮で楽しかった。自分が見に行くまでわからない、という感覚。

あとは、画面と睨めっこをそんなにしなくなるため、自然と自分の周りにあるものを見るようになる。読んでいなかった本とか読んだりして「ほぉ〜」となったりした。

良い意味で時間が経つのが遅い、というのもある。

こんな日々も悪くない。

美味しすぎる曲


デビュー前でこの変態度と独特なメロディ、エフェクターの凝り方、聞けば聞くほど噛めば噛むほど美味しくなるスルメ曲、フジファブリックの「お月様のっぺらぼう」。イヤホン全てから聴こえてくる音が全部どスケベなのだ。

裏打ちの音が多すぎて脳内がバグりそう(褒めてる)だし、変態とはこのことか…と思わせられる。

初期でやるレベルではないのである(と思った。個人の感想)。

 

ずっと同じコードで鳴り響いているカッティングギターも大変どスケベさを感じるが、裏打ちのドスケベコードのピアノ、それに乗って裏打ちのボーカルの旋律といい、裏打ち大好き人間としてはいつのまにか口の中でヨダレが分泌されているほどの美味しい曲。多分朝ご飯くらいのカロリーは摂取できると思う。


この曲のすごさはリズム感だけではなく、世界観までぶっとんでいる。

「お月様のっぺらぼう」って何だ?となる。お月様、まではわかる。けどお月様に続き「のっぺらぼう」って何だ?気になって歌詞を見てみる。

「眠気覚ましにと飴一つ その場しのぎかな…とまたひとつ」

 

あ、飴ひとつ…その場しのぎかなとまたひとつ…クセになるリズム…なんでのっぺらぼうと関連性が…?り、リズムがクセに!ああああ!!のっぺらぼうは何だあああア!!!!!(楽しい)

続いて、サビ。

「ルナルナ お月様 のっぺらぼう」

 

のっぺらぼうについては詳しく言っていない。「ルナルナ」しか言ってない。

続きを見てみる。

 

「あの空を見た 遠くの空には虹がさした」

なるほど、お月様を見上げて、その空には虹がさしていると…解釈した。

 

でも、のっぺらぼうは…つまり、何なんだろう……

 

色々考えたが、この曲においての「のっぺらぼう」とは顔がない月のことを言っていると思った。

それか、のっぺらぼうって日本の昔話とかでよく怖い話とかに出てくるアレを連想する。

なので、ちょっと奇妙な、怖い感じがする。

でも志村正彦はのっぺらぼうについて無機質に歌いながら何も説明してくれない。ドSすぎる。のっぺらぼうについて永遠と考える日がくるなんて…。もしかして

 

「ルナルナ」

 

の部分に月とのっぺらぼうについての全てが詰まっている…ということなのだろうか。

 

知りたくて、でも全てを言わないってのが中毒性を出してて、奇妙で謎めいた世界を味わいたく、何回も聴いてしまうのだ。

特典映像が純粋に狂っていた(褒めてる)

アルバムから聴こえる要素全てがめちゃくちゃカッコ良くて完成度が高杉て何回か絶叫しそうになり変態すぎるフジファブリックのFAB FOXというアルバムの特典に、スクリーンセーバーというパソコンがスリープになった時に現れる画面的なものが入ってて、わくわくしながら観た。

FAB FOX

FAB FOX

Amazon

ライブ写真とか代表的な写真とかかな?とあーだこーだ予想しながら観てみた。古いパソコンを起動し、再生。

 

…メンバーの顔写真がパーツごとに入れ替わっている。

 

「??????」

当時このアルバムを発売日に手にしスクリーンセーバーってどんななんだろう!と思いながら見た人類全員の脳内を「???」で埋め尽くし、今のところスクリーンセーバーについての記事?を(見つけれてないだけかもだけど)探してもあまり無いのだ。もしや本人達は「なんかおもしろいかっけえおまけのスクリーンセーバが出来た!さあみんな見てくれ。さあ次のライブ行こう!」的なテンションだったんだろうか。それについて「実はこれ面白くて」とか言ってないので(そういった記事を見つけれていないだけだと思ったが、何か本当に無い気がする、わかるかた教えてください)、そういうことなんだろうか。その特典はなんかおもしろいかっけえおまけのスクリーンセーバなわけだけど、スクリーンセーバといったら綺麗な画像か映像が回ったりいろいろしてるやつをイメージするわけだが、メンバーの顔写真のパーツがパワポ(?)の動きみたいな感じで交互に永遠と入れ替わっている。もしかしたらメンバー全員この映像がトチ狂ってるとは思っていなく、なんかかっこいいやつができた!くらいにしか思ってない、説。いやもしかしたら、志村氏のアイデアで、メンバーに言ったら「いいんじゃね?おもしろいし」的なテンションだったけど「あれでもよく考えたらこれトチ狂ってんな」と2%くらい思うメンバーがいてもおかしくなかったんじゃないだろうか。でもそう思い始めたときにはもう制作が始まっていたので、結果それになった説(わからんけど)。そうだったとしたら、志村氏自身は「これ、まじでおもしろい映像!こ〜れ〜はかっこいい!」と興奮気味になっていそうだ(好き)。いやそうなっててほしい。そうなっててもおかしくない(褒めてる)。最高の変態天才音楽家、そうなっててほしい。特典映像…ライブ写真でもオフショットでもなく「ただメンバーの顔が入れ替わっている」。サンドイッチマンのネタでよくある「ちょっと何を言っているのかわからない」ワードを何回も言ってしまいそうになる。純粋な狂気…?これを観たのは日曜日の夜だった。月曜日が来るということにうわーっっ!!となりそうだったが、トチ狂いすぎていたため無心になり何故か「明日も大丈夫」と思った。ありがとう。

バッキングギターの大迫力

「黒服の人」というフジファブリックのシングルカップリング曲がある。とにかく曲がカッコ良すぎて何回も聴いてしまう。今回は、この曲の楽器部分に主にフォーカスして、記事を書いていきたい。カップリングってのも変態でいい(?)。音作りと絶望感に溢れたコード、そして楽器隊はもちろん志村正彦の左耳から聴こえてくるバッキングギターが立ち尽くしてしまうほどの迫力で、気持ちが入りすぎてて泣きそうになってくる。なんでこんな音が出せるのか。鉄の弦感が凄くて、鉄の弦で殴られてる感じがする(?)。初めて聴いた時、Aメロが終わって引き締まるギターストロークが来たときドキッッとした。そこから一気に鳥肌が立つような演奏で、呆然としてしまったのだった。途中の左耳から聴こえるちょびっとディレイがかかったギターソロもヒリヒリしすぎてて冷たくてもう音を食べた…いやこの曲の場合は音を食べたいというより呆然と立ち尽くしながら眺めて鑑賞してたい。右耳から聴こえるリードギターも、ドラムのシンバルもヒヤヒヤしていて心がぐわぁってなるし(語彙力)、間奏のキーボードも「えっここでこれ入れてくるのか?」となりわけがわからなくなる。狂気じみてる。涼しい顔した狂人バンド(褒めてる)。志村正彦がイントロ、アウトロで弾くアルペジオは何かを語っているようだし、同じアルペジオを弾いていてもイントロは「これから何かを話す」みたいな感じで、アウトロはちょっと優しさを感じるのだ。夏の外出時にBGMで聴く曲ではない。夜中に立ち尽くして聴く曲だ(?)。それくらい精神がもっていかれてしまう凄い曲なのだ。

黒服の人

黒服の人